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♪ 調律ってなんだろう?

アメリカのピアニスト「ギャリック・オールソン」氏はこう語りました。「ピアノの技術者の存在は、ピアノにとって非常に大切です。 感覚の鋭い技術者の手によってピアノはより美しく生まれ変わります。ピアノ自体の音色はもちろん美しくなくてはいけませんが、 それを生かす技術者によって多くのことが成し遂げられるのです。これは単なる調律よりずっと大切なことです。調律は技術者の 仕事の、ある一部の要素に過ぎないのです。」 この言葉のとおり、ピアノ技術者の仕事は単にピアノの音程を正確に合わせるだけ でなく、弾き手が十分満足するようにピアノの状態を整えることなのです。 「ピアノに生命を吹き込む仕事」といってもよいかも しれません。普通、この作業は「調律」という一言で置き換えられていますが、実はオールソン氏の言葉にもあるように、 それは技術者の仕事の一部でしかないのです。その仕事は大別して、「調律」「整調」「整音」 の三つの作業からなっています。 順を追ってその内容をご紹介しましょう。

1.調律
ピアノはバイオリンやギターのような弦楽器の仲間です。図のように、ヒッチピンに引っ掛けた鋼鉄製のミュージックワイヤーをチューニングピンという糸巻きに巻きつけ、その張力によって音程を保っています。調律の作業は、その張力を調整して音程を整える作業のことを言いますが、具体的には次の3つの作業に分かれます。


(1)割り振り…調律をする上で一番重要なセクションです。各鍵盤に「ド」「レ」「ミ」を割り振りピアノの音程の骨格になる部分を作り出す作業です。
(2)オクターヴどり…1で作った「ド」「レ」「ミ」の骨格を1番下の鍵盤から88番目の鍵盤まで広げてゆき、ピアノ全体の音程を決める作業です。
(3)ユニゾン…ピアノは、低音は1本の弦で音を出していますが、中音〜高音に向かって音程があがるにつれて、2本〜3本の弦でひとつの音を作っています。2本または3本の弦をそれぞれ同じ音程にする作業です。


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